ダイジェスト版(約4分)
祐子の会
令和元年11月22日(金)午後6時半開場 7時開演
於・三宅坂 国立劇(小劇場)
さして かざして
J・Sバッハ「平均律クラヴィア曲集」より(使用音楽)
森 龍朗 構成・振付
福原百之助 作曲
西川祐子
花柳秀衛
囃子 福原百之助
望月左太寿郎
「さして かざして」振付にあたり
森 龍朗
日本舞踊の舞台作りに初めて携わり、諸事に戸惑ったその分、学びも多くありました。
振付にバレエの技法は使用一切ご法度でありましたが、踊り手の身体使いに「ナナメ」の意識を織り込めば、劇場の舞踊として存在し得る踊りを創れるのではないか、と取り組みました。
この踊りは心情や状況を伝える歌謡を伴わず、楽曲だけで踊ります。その曲バッハの音楽は、密度が高く、高貴に餐え、深く心に達しますが、踊る血や骨をぶつけると跳ね返され、近寄れたかと思えば、又、跳ね返され、それでもやはり挑みたくなる、不思議な領域に息づく音楽でありました。
大小の鼓の調べには遠い昔を想起させる懐かしさが満ち、手にする扇の返しには忘却の彼方から滲み出て蘇る喜びがありました。
踊り手は、舞台が持つ東西南北、天地、それにナナメの空間を、同じように自分の身体の中にも構築しながら調和させ、心の揺らめきを音楽に溶かして躍り込みます。
その瞬間の積み重ねに、観客の皆様は命を垣間見、惜しまず拍手を送って下さることでしょう。
こうした機会を頂戴し大変うれしく、心より感謝申し上げます。
<感謝>
常日頃ご指導頂き、この度、振付を指導頂きました森龍朗先生、また城西ブロック等でご一緒しております花柳秀衛さんにご出演頂き心より感謝しております。